伊丹市もすっかり夏空となりました。一足早く梅雨明けした沖縄。民主党に政権交代する以前に沖縄を訪ねたことがあるのですが、その後が気になって行ってきました。
宜野湾市役所の基地渉外課では、屋上から普天間基地を見学。市域の25%を占めていること、市のど真ん中にあるために都市計画が困難なことなどを伺いました。市民アンケートでは98%の市民が普天間基地移設を強く求めていますが、一方で基地地主に支払われる地代は年間60億円にもなり、高齢化した地主の中には、いまさら返してもらっても、という人が存在することも事実だそうです。
普天間と統合案も出ている嘉手納基地。かつては「安保の丘」から見ていましたが、今は「道の駅・嘉手納」から、基地の中までよく見えます。3階のデッキには戦闘機ファンが望遠カメラでシャッターチャンスを狙っています。この日も訓練飛行があり、民間機とは比較にならない轟音でした。基地としての危険性は市街地に立つ普天間基地が最高レベルなのですが、嘉手納は騒音被害で最高レベルにあります。どちらも、市民の安心・安全・平穏な生活を脅かしています。
辺野古海岸です。以前は有刺鉄線のロール状のものが置かれて、乗り越えて侵入してくるものを見張るアメリカ兵が銃をも構えてうろうろしていました。今はコンクリートの立派なフェンスに変わっています。フェンスの向こうはキャンプ・シュワブです。ここにV字滑走路が建設される案が現在主流となっています。
最後に訪れたのは、「ひめゆりの塔」。 多くの修学旅行生が訪れる場所です。ひめゆり学徒の中で生き残られた女性が、語り部として生徒たちに当時の様子を伝えてくださっています。思い出したくもない過去、まだ夢に見ると言います。生き残ったことを申し訳なく思っていること、こうやって伝えることで、仲間の死を無駄にしないのだ、と語ってくださいました。
沖縄地上戦、米軍基地。沖縄の人たちは、いつも「本土のため」に犠牲をしいられています。