イベントが目白押しだった週末、25日の日曜日は、西宮市男女共同参画センター「ウェーブ」で、私が参加するグループが企画する講演会に行ってきました。
タイトルは「しんどいのはあんたのせいとちゃうで~ 女性の貧困を考える」で、講師は大阪府立大学の伊田久美子さんです。参加は、32人と会場いっぱいに。
昨年から、「年越し派遣村」などに注目が集まり、日本国中を雇用不安が覆いました。しかし、この不安定な雇用は女性の世界ではずーっと以前からあったもので、女性が是正を求めて声をあげてきたにも関わらず、放ったらかしにしてきたつけが今になって表面化してきただけ、というのです。女性の労働は、最近になって増えてきたように思えますが、統計を取り始めた1910年から、平均して既婚女性の50%が何らかの仕事に就いていることに、あまり気づいていない。これは、政府の出す資料には「誤解」を生じさせるような工夫、いいかえれば、真実を知られたくない気持があるからなのだそうです。
その1例をご紹介しましょう。女性の育児休業の取得率は 70%、高いと思われますよね。しかし、これは、育児休業制度があって、なおかつ出産後も仕事を続ける人のうちの70%です。制度があっても70%の女性が出産を機に仕事を辞めます。女性労働者のうち正規労働者(制度が使える人)は47%ということを考えれば、正確にはこうなります。
正規労働者の割合 0.47 x 継続就業者の割合 0.3 x 取得者 0.7
= 0.099 ・・・ これが本当の取得率
あんなこと~、こんなこと~ ありますが、
私たちがやるべきことは、
本当の情報を手に入れる、
一人でなくみんなで力を合わせる、
声に出して訴えていく、ことです。
女女格差、などといわれていますが、まだまだ女性は貧しいところに追いやられたままです。男性も生きやすい世の中にするには、男女格差を社会全体からなくしていくことが必要だと、改めて確信しました。