地方分権が進んでいくと、議会の役割は今よりももっと重要になってくるはず。でも、市民の目からは議会ってどんなことをしているかわかりにくい、高い歳費をもらっておきながら、議員って一体なにをやっているのか、と指摘されます。
私は、議会の活性化と透明度を高めよう、と思っています。伊丹市議会も開かれた議会には程遠い状況です。しかし、少しでも開かれた議会を目指そうと、過去には議会改革検討委員会があり、定数削減と政務調査費の1円からの領収書添付を決めました。その委員会も目標が達成できたからと解散し、現在は議会の活性化については議会運営委員会で話し合われています。
目下の課題は、一問一答制の導入、対面式質問席の設置、1日1委員会です。先日開かれた議会運営委員会では、一問1答制は、メリットがよくわからない、質問席は費用が確保できないという理由で今後も検討していくこととなりました。1日1委員会開催については、やはり費用の面で(職員の拘束時間が長くなるから人件費がかさむ)無理だということになりました。いろいろな議会改革の現場を求めて、1年に1回視察に行っているにもかかわらず、結局なにも改善されていかないのです。何も改善しないなら視察は必要ないと思います。
インターネット放送を採用して、議会(本会議)の様子がいつでもパソコンで見られるようにした市議会はたくさんあります。伊丹市でも検討して、市民により開かれた議会を目指していきましょう、と意見を言うと、「すべての議員がそう思っているわけではない」という意外な意見がある議員から出ました。各議案の賛成反対を議会だよりに載せましょう、と意見を言うと、「結果だけでは何もわからないし、賛成反対について市民から抗議がくる恐れがある」という意見も出ました。選挙で選ばれた議員がこんな閉鎖的な考えでいいのでしょうか?
全国で「議会基本条例」を制定する地方議会が増えてきています。行政をチェックする機関として、あるいは政策提案をする役割を果たすために、議員同士の意見交換や議論を活発にし、市民によりわかりやすい議会になることを目指しています。遠い道のりですが、伊丹市議会も市民のみなさんにわかりやすい議会になるように、声をあげる努力を続けていきます。
今日から6月定例議会が開催されています。議員の個人質問は6月10,11、12日の3日間です。