今日は、伊丹市の環境保護団体「あーす・いたみ」主催の「ヒメボタルサミットinいたみ」を覗いてきました。あいにくの雨だったのですが、市内外から幼児から大人まで、300名を超える参加者でにぎわっていました。
ホタルといえば、ゲンジボタル・ヘイケボタルを思い浮かべます。日本には50種類くらいのホタルが生息していて、そのほとんどが陸に住んでいます。ヘイケやゲンジのように水際に住むホタルは珍しいのだそうです。私は、ホタルはトンボのように、幼虫時代を川で過ごし、そのために川や田んぼなど水のあるところにいると思っていました。
ヒメボタルは、陸に住むホタルの仲間です。幼虫のころには、オカマキ貝という陸に住む貝をえさとしています。大きさはゲンジボタルの5分の1くらい。光り方は、フラッシュのように点滅して光ります。兵庫県でヒメボタルで有名なのは丹波市山南町で、ヒメボタルサミットを1997年から開催しています。私も、アースいたみのメンバーさんに連れられて、梅雨の合間に見に行ったことがありますが、竹やぶに群舞するヒメボタルを見たときには、この世のものとは思われませんでした。
ゲンジボタルやヘイケボタルのように、かつては日本のあちこちに見られたヒメボタルもその住処(すみか)を追われ、さきの丹波市のように自然が残っている地域にしか見られなくなっています。最近では、水田も農薬の使用を控えたり、下水の整備で川の水がきれいになったいりして、ホタルが戻ってきているという報告もあり、うれしいことです。
伊丹市でも、ヒメボタルが住んでいる場所2箇所あります。猪名川が2つに分かれる、阪神水道事業団のあたりと、森本のあたりの2箇所です。ヒメボタルはとてもデリケートな昆虫で、気候によって出る数が大きく変わります。どこにでもいたということでは、伊丹緑道がかなり期待できる場所なんですが、光の量の多さで今ひとつホタルが現れないのだとも聞いています。
いずれにしても、ホタルは環境改善の1つの指標ではありますが、とてもわかり易いそして、親しみやすいテーマだと思います。今、昆陽池公園でビオトープでホタルの住む水辺の再生を目指していますが、私たちのすぐちかくで、ホタルが戻ってこれるような環境づくりをしていきたい、と考えています。