「虎に翼」の撮影が行われた、旧名古屋高等裁判所
「選択的夫婦別姓の導入へ、一日も早い民法改正を求める意見書」を国に挙げることを求める請願が、今日の都市企業常任委員会で、6vs3の賛成多数で可決されました。賛成したのは、公明党・フォーラム伊丹・伊丹維新の会の委員とばんこです。反対は、新政会・創政会の委員でした。
伊丹市議会は、2020年3月に「選択的夫婦別姓については国民の間に様々な意見があるので、民法その他の法令について国会審議を推進するよう求める」という意見書を衆議院議長他に提出しています。この時は選択的夫婦別姓制度の導入を進めて欲しい、というような内容ではなく、そのテーマについて国会で審議してほしい、という内容に留まっていました。
今年の6月、経団連からも「選択肢のある社会の実現を目指して~女性活躍に対する制度の壁を乗り越える~」という提言が出され、「政府には、通称使用による課題を解消し、夫妻各々が、希望すれば、生まれ持った姓を戸籍上の姓として名乗り続けることができる制度の早期実現を求めたい」とその中で述べています。
旧姓の通称使用は広がってはいるものの、法律上の姓ではないために、生活や仕事の上でも様々な障害があります。姓を変えたくないために、事実婚を選ぶカップル、結婚をあきらめるカップルもいます。「選択的夫婦別姓」ですから、夫婦で同姓がいい人は同姓を選択できますし、家族みんなが同姓がよければ同姓を選択すればいいわけです。
この度の請願は、「選択的夫婦別姓を制度化して欲しい」という請願でしたが、可決されました、うれしい!(本会議での採決が残っていますが、多分可決間違いないと思います)。もっとも、意見書を挙げたからといって、すぐに法制化がすすむわけではないとは思いますが、一方で自民党総裁選挙でもこのテーマが注目されています。夫婦同姓を義務付けるのは、世界で日本だけです。結婚しても生まれた姓を名乗りたい、という人の思いが、一日も早く叶えられることを、願っています。