望まない妊娠を回避するための緊急避妊薬(アフターピル)。
性交から72時間以内に服用すれば、
80%の確率で妊娠を回避できる薬で、
現在日本では、医師の受診を受けて処方されます。
しかし、避妊に失敗した場合はまだ受診は可能ですが、
性暴力を受けた方は、産婦人科で受診し処方してもらうという
ハードルはかなり高いと思われます。
それを防ぐために、2019年からはオンライン受診による
処方も可能となっていますが、自由診療のために、
約1万円程度かかるといいます。
昨年の11月から一部の薬局で医師の受診なしに
アフターピルが買える、「調査研究」販売が行われています。
各都道府県数か所に限定されていて、
兵庫県では上記表の薬局のみです。
サイトにあるように、
16歳未満では保護者の同意が必要であったり、
身分証の提示、使用後のアンケートへの協力など、
こちらも使用する女性の置かれている状況を考慮しない、
酷い内容となっています。
アフターピルの処方については、
女性が安易に性交に走ってしまう恐れがある、
とかいう理由で、海外のように薬局で手に入れることを
国が認可しない状況が続いてきました。
何という理由。
男の側からの推測に過ぎない、腹立たしい理由。
性暴力を受けて、あるいは男が避妊に同意せずに妊娠し、
悲しい結末を迎える女性が少なからずいることは、
報道でも度々あります。
妊娠・出産についての女性の権利は、
「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」と言いますが、
日本では女性の権利の中でも常に後回しにされてきました。
生むか生まないか、いつ生むかは女性の選択ではなく、
社会が決めてきた感があります。
それも少子化になった原因の1つではないでしょうか。
今後、緊急避妊薬の薬局販売が実施されるのか、
気になるところです。