国立県営・兵庫障害者職業能力開発校は、兵庫県伊丹市東有岡にあります。
市内にあるのに、今までご縁が無く教育内容など存じあげませんでしたが、
今回、視察・見学の視察の機会をいただくことができました。
「開発校」という名称ですが、学校ではなく、
職業能力開発促進法の規定に基づき、国が設置して県が運営している、
職業能力開発施設です。
一般の職業開発施設で訓練を受けることが困難な、
身体障害または知的障害のある方に対して、
知識や技能・技術を習得させ、職業人としての自立を
促すことを目的としています。
つまり、学校生活を楽しむところではなく、
就職に向けて、頑張って技術などを習得する所、
研修期間の1年を完結することが目的ではなく、
研修の途中でも就職が決まれば、即終了となります。
訓練内容は、こうなっています。
総合実務科は、特別支援高等学校の新卒者がほとんどです。
就職を目指して、様々な基礎スキルを周到するカリキュラムが組まれています。
研修では、スーパーのバックヤード作業(仕分け、品出し、陳列、梱包など)
清掃作業、介護補助作業(基本的態度、ベッドメイキングなど)、
事務作業(事務ソフトの操作)実習などがあり、
訓練実習以外では、国語・算数・生活基礎教養全般のほかに、
園芸、陶芸実習などもあります。
(お肉などをトレーに包装する実習スペース)
(さながらスーパーの店舗のようです)
(休憩所には、一人になれるスペースも確保されています)
この訓練校に行くには、
ハローワークに求職活動の相談を行うことが必須です。
入校申込も、原則として住所地のハローワークに行います。
研修後の就職もハローワークで紹介してもらうことになります。
就職のために訓練に励む訓練生の皆さんの姿は、真剣そのものでした。
就職率は、年度によって違いますが、最近では70%~80%となっています。
ご興味のある方は、国立県営兵庫障害者職業訓練校のHPをご覧ください。
今年のオープンスクールは申込多数により、締め切っていますが、
都合が合えば受け入れてくれます。
企業さんも、訓練希望者さんもどうぞ!