(AFTER)
(BEFORE)
寺本の村の入り口に鎮座されている「青面金剛」さん。
日頃からここのお掃除をされている今さんから、
祠をきれいに建て直したいのだけれど、市に働きかけてくれないか、
というご相談が始まりでした。
調べたところ、元々の土地の持ち主が、
平成の初め頃に尼崎市の住宅デベロッパーに売却し、
戸建て住宅が何戸か分譲されました。
しかし、会社は庚申さんの土地だけは残したようで、
周辺にあったお地蔵さんも一か所にまとめたのではなかろうかと。
その会社は今はすでにないものの、土地の登記はその会社のまま。
他人の土地を勝手にいじることはできず、
せめて、前掛けだけでも奇麗にしたいと望まれました。
買うか、どなたかに製作をお願いするか、考えているうちに時は過ぎ、
年を越しそうになったので、思い切って作ることにしたものです。
帽子は5つ、前掛けは12枚作り、
何とか大晦日に間に合いました。
今さんと祠周辺を掃除し、帽子と前掛けをお着換えしていただいて、
お花を供えて新年をお迎えしてもらうことができました。
博物館の中畔さんによると、
ここの場所は、旧有馬道と旧西国街道の交差点だったとか。
「青面金剛」さんは、疫病退散の庚申さんだそうで、
村を守るために建てられていたのでしょうか。
まだまだ収まらない新型コロナ感染症退治もお願いします。
(赤い矢印が庚申さんの祠のある場所です)