昨日、議会図書室で調べ物をしていて、おもしろいものを見つけました。
広報いたみの創刊号から集めた本の中の昭和33年2月10日号。
前年に開院した初代市民病院や千僧・寺本公団団地の写真など。
病院はなかなか立派な建物で、カラー写真でないのが残念です。
左下の記事が特に気になりました。タイトルの下は、
「市民病院の眼科が二月三日より開院されましたので、これを機会に本市に
在住の皆さん方のうち失明された方また視力障害の方を対象として検診を
行い、その結果開眼可能と認められた方のうち自費で手術の受けられない
方に対し市費によって失明障害を除去し、皆さんの福祉更生を目的として
下記要領により実施しますので該当者で御希望の方は申込みをして下さい」
とあります。
衛生状態や栄養状態が悪い時代だったので、そのような理由で
視力障害を負っていた方がいらっしゃったのでしょうが、
今の時代なら、過大広告と言われかねませんね。
自費で無理な方は市費で、というのも、なんと優しい事業。
次々に新しい施設が整備されていった時代です。
そして、その後、財政悪化に見舞われるのですが・・・
現在、庁舎・病院などの建て替えが進められていますが、
悪夢の再現とならないよう、この先の施設の建て替えには
慎重には慎重の上、取り組んでいかなければなりません。