今年の成人式も、女性は振袖がほとんどでしたね。
晴れの日にふさわしい装いだと思います。
一方で、経済的に振袖が着られない人もいるのでは。
写真屋さんで、写真と貸衣装、着付け、ヘアセット込みで
おおよそ30万円程度だったと、聞きました。
たった一日のためだけに、30万円・・・
お宮参りや七五三を除けば、自分の意志で着る和服は
成人式が初めて、という方も多いでしょう。
何枚も着重ねないといけないし、紐をいっぱい体に巻き付けて、
帯は苦しいし、動きにくいし。
振袖は、礼装ですので少々堅苦しいですが、普段着ならそうでもないです。
これを機会に、和服に親しまれるといいなあ、と思います。
山に登ったり、自転車に乗ったりはできませんが、
ロングスカートとそう大差ないような気がしませんか。
私の世代では、結婚の時に作ってもらったのがたくさんある、
とおっしゃる方が多いです。
お母さんの箪笥から、しつけが取れていない和服を引っ張り出して、
おしゃれ着として着てみませんか。
何なら、母娘でお着物でお出かけ、なんていうのも素敵です。
(陰干し中の着物と帯)
しかし、着た後の手入れは結構時間がかかります。
1日陰干し、肌着、紐類は洗濯し、帯や着物には軽くアイロンをかけ、
きちんと畳んでしまわなければなりません。
時間のある人ならどうってことの無い作業ですが、
ばたばたと毎日を忙しく過ごす人間には、
やっぱり、けっこうめんどくさい、伝統文化です。