台風21号の高潮被害を受けた関西国際空港の復旧が予想以上に早く進み、
伊丹空港から予定されていた香港行の国際便が中止となりました
(関西空港から飛ぶことになりました)。
1994年に関西空港が開港して以来、関空の経営上の問題から、
伊丹空港と関空のすみわけが行われ、伊丹からは国際定期便が締め出されました。
ただ、一部の特別便(エアフォースワンが飛来したのは、有名!)や
オウンユース(一般発売しない貸し切り便)は飛んでいます。
関空の復旧が長引けば、関西経済圏への影響が大きいと、
臨時便が伊丹、神戸にも割り当てられましたが、
それも、9月14日~17日の間に
伊丹空港 合計20便
神戸空港 合計 2便
に留まりました。
国際線復便を願っていた伊丹市長はさぞかし残念だったことでしょう。
是非、国際便を!という請願空港になってはいけないと思いますが、
災害等のリスク対応として、関空以外からの空港から
国際定期便を飛ばす必要があると感じています。
今回の被害を受けて、関空では高潮対策を進めるとしていますが、
南海トラフ地震による津波は、高潮対策では到底防げません。
毎年来るかもしれない高潮被害には一定程度ハード整備で対応できても、
いつ来るかわからない南海トラフ大地震には、サブの国際空港が必要でしょう。
関西には、関西空港、伊丹空港、神戸空港、白浜空港、但馬空港、八尾空港
関西ではありませんが、関西圏としては徳島空港も含むと考える人もいます。
神戸空港が海上空港であることを考えると、伊丹空港へ国際便を復便させるのが、
妥当であると考えられます。
モチロン、現在の便数、開港時間、騒音基準はきっちりと守ったうえでの話ですが。