全国学力調査の結果が発表されました。
学力調査の是非は、伊丹市議会でも議論されているところですが、
実施した以上、結果は気になりますし、結果を今後に生かさなければなりません。
上位3位を占めたのが、秋田県、福井県、石川県。
今年の文教福祉常任委員会の視察で秋田県を訪れました。
学力は家庭の経済力に比例するといわれます。
また、教育環境(塾が多いとか、私学が多いとか)も影響するといわれます。
秋田県教育委員会は、
塾に通っている子どもは少ない(塾そのものが少ない)し、
中学校ではクラブ活動にも十分な時間を割いているという実態を教えてくださいました。
では、なぜ学力が高いのか?
会派視察で訪れた福井市でも尋ねてみました。
いずれも、家庭学習の習慣づけができているのではないか、という回答をもらいました。
他市と比較して、3世代同居率が高く(3割を超える)、
同居していなくても、近居や親戚が近くにいて、
子どもに関わる大人が多いので、家庭で学習する習慣がついているのではないかと。
三世代同居が直接の理由かどうかは学術的な検証が必要だと思いますが、
両県ともがそのような環境にあるということは注目すべき考えます。
核家族化、保護者の就労が進んでいる都市部で、同じ環境を作ろう、
としても無理なことはわかりきっています。
三世代同居に代わるものは何か、
各家庭に任せることができないなら、市として何ができるのか、
教育委員会とも話し合いながら、考えてまいります。
ただ、兵庫県の子どもたちの学力が低いというわけではなく、全国平均と同じくらいだし、
上位3位の県が突出して学力が高いというわけでもない、ということを念頭に置いて、
学力調査の結果にヒステリックになってはいけない、と思っています。