1票の格差を是正するために検討されていた、衆議院議員選挙の区割り案が示されました。
現在、伊丹市は、宝塚市、川西市と兵庫6区を形成しています。
兵庫6区は、マンション建設などで人口減少があまり見られず、
1票の格差は全国1,2位を争っていました。
2015年9月の一票の格差は、宮城5区(有権者数230,372人)を1とすると、
有権者数479,295人で、格差は2.081倍、1票が実は0.48票の重さしかありませんでした。
区割りの変更に当たっては、総務省から伊丹市も分割の可能性がある、
というお知らせがあり、市長、議会から分割しないように、という意見書が出されました。
同じような意見書は、川西市も西宮市も提出されていたようですが、
結果は、川西市の1部が兵庫5区(猪名川町、丹波市、豊岡市と一緒)に、
西宮市の1部が兵庫2区(神戸市兵庫区、北区、長田区と一緒)となるようです。
今回の案は、2020年の見込み人口を基に、最低となる鳥取1区を1として、
すべての選挙区で2.0を超えないような区割り変更となっています。
選挙区が分かれた自治体で、
応援したい人がいないから棄権、
間違って今まで応援していた元の選挙区候補に投票した、
などというケースが出てこないとも限りません。
この新区割り案は、今国会に成立する予定ですが、
考えられるトラブルへの対応を十分にしてほしいですね。