12月議会の一般質問は、12月8日のトリとなりました。
質問項目は、1)住民自治について 2)フェミニストカウンセリングについて
全国の男女共同参画センターは、女性センターが設置された頃から、
フェミニスト・カウンセリングを行っています。
社会的性別役割によって生きづらさを思える女性たちに、
悩みや課題を解決する力をつけてもらうために、
ジェンダーの視点をもった専門のカウンセラーが相談にのるものです。
だいたい、1回50分で無料で行われています。
民間にもカウンセリングルームとかカウンセリングセンターと呼ばれるものがあり、
1回50分で5000円程度の費用がかかります。
専業主婦や安い賃金で働く女性たちが気軽に相談できるよう、
無料になっており、何回受けてもいいようになっています。
伊丹市でも同様のフェミニストカウンセリングが行われていますが、
初回の方が非常に予約が取りにくい状態となっており、
一方で一人の方のカウンセリング回数が多くなっています。
このテーマについては、平成21年にも質問をし、
課題はあると思っている事、改善に向けて取り組む、という答弁をもらいました。
ところが、決算委員会で再度確認のために質問したところ、
取り組みが進んでいないことがわかり、再度の質問となりました。
平成27年度末で、最高で121回のカウンセリングを受けた方がいて、
月に1回として、10年近くカウンセリングに通っていたことがわかりました。
伊丹市がカウンセリングを委託している団体に支払うお金は、
1回6480円ですので、お一人に70万円を超えるカウンセリング料を
伊丹市が負担していたことになります。
その方が、自信をつけて、ご自分で問題解決ができるようになったのなら、
回数を重ねた甲斐はあります。
カウンセリングは、一回で何とかなるものではないそうですが、
だからといって、10年近くも通わなければならない状態は、
専門の病院につないだ方が良かったかもしれません。
他市を調査すると、上限回数(10~12回)を設けている市もいくつかあり、
上限回数を設けていなくても、だいたい4~5回で終了するケースが多いと伺いました。
このような状態にあるのは、担当課がこの事業に対して、
明確な目的と責任をもっていないことが原因であると追究しました。
前回と同じような答弁で、納得できるものではありませんでしたので、
再度質問を行うことにします。
近隣市でもそうですが、
男女共同参画センターという、「啓発」事業を行う施設を、
安易に指定管理にしていることに問題が有ると思っています。