少子化対策の効果、と書いて、はたと気づきました。
我が家には妙齢の子どもが2人います。結婚平均年齢からすればまだ若干若いですが、結婚してもいい年頃です。結婚適齢期、という言葉がすたれてしまっていますが、言ってみれば結婚適齢期といえます。
子どもたちに結婚は?と聞くと、考えてないし、別にしなくてもいいんじゃないと言います。もてない君ともてないチャンなので、彼氏彼女がいないために、現実味がないようです。
それに、親と一緒にいたら経済的にも楽だし、お母さんも寂しくないでしょ、とも言います。親の気持ちを見透かされているのかもしれません。
少子化の前に、結婚しない人たちが増えています。結婚しなくても社会的に偏見を受けない時代になっているのでしょうし、周りに結婚しない友達が多いので、焦る気持ちもないのでしょうね。
それと、親が子どもに対して「そろそろ結婚したらいいんじゃない」ということを、思ってはいても口に出すことも少なくなったように思います。同じ年頃の子どもを持つ友人に尋ねても、そんなこと言ったら、口をきいてくれなくなる、という人もいます。子どもにしてみれば親が口うるさくないし、家が居心地がよくて、わざわざ結婚して家から出ていく必要性を感じられないのかもしれません。
私の場合、親が厳しかったので何とか早く家から出たい、と考えていました。その手段が結婚だったともいえます。
早く結婚しろ、としつこく言う、家から追い出す、などの強硬手段に出れば、結婚する子も出てくるかもしれませんが、それでは仲良し親子の関係が崩れてしまいます。
あ、ここが問題なのかもしれません。子どもも大人、いつまでも自分のそばに置いておくのではなく、社会人として自立させることを親自身が理解しなければならないのですね。
そうはわかっていても、すぐに結婚してくれるとは限りません。
今の少子化が晩婚化・非婚化に原因があるから、若い人たちを結婚させよう、と対策を考えているようですが、結構な遠回りなような気がします。
結婚して子どものいる人たちが、安心して子どもをたくさん生めるような対策が第1。子どもを持ちたい人にはどんどん産んでもらえるように考える。
結婚していて子どもの無い人たちが、子どもを持ちたいと思えるような施策が第2。
結婚していない人たちが、結婚したくなるような施策が第3。
こんな順番で少子化対策を考えていってはどうでしょうか?
と考えたものの、第3は我が家でも難しそうです。