9月の本会議からインタネットによるライブ中継とオンデマンドの録画配信が始まったそうです。昼間仕事をしているので、まだ見れていませんが。市民の知る権利が拡大されて、私たちが投票した議員がどんな発言をしているのか、行政側がどんな答弁をしているのかが、家に居ながらにしてみることができるので、嬉しい限りです。これで、議会がもっと身近に感じられる人が増えてくることを期待しています。
しかし、議会の面白さは本会議よりも常任委員会にあります。
なぜなら、本会議は事前に質問事項を通告し(原稿をください、と言われることが多い)、行政側もこんな答弁でいいでしょうか、と議員にお伺いにくるので、緊張感に欠けます。よくある質問に「○○の現状と対応を問う」型がありますが、最も努力を必要としない質問で、行政側にアピールの場を提供するだけでなく、議員も準備を多く必要とせず、2回目の質問で自分の政策や感想を述べて「-要望とさせていただきます」と締めくくります。行政側と議員との意見のやりとりや議論がそこにはありません。
一方、委員会では議案の審議が中心で、議案に対して十分な勉強や過去の経緯や予想される結果などを自分なりに、あるいは客観的に把握して臨まないといけません。ですから、不勉強な議員は委員会でほとんど発言をしないか簡単に議案の中味を聞いておしまい、ということになります。委員会こそ議員と行政側の実力が見れる場です。
是非とも、委員会のインターネット配信を取り入れてもらいたいと思います。
インターネット配信の導入が決まったのが、平成12年11月でしたが、当時は尼崎、神戸あたりが実施しているだけでしたが、現時点で宝塚、三田、芦屋もすでに導入をしています。
私が不思議に思うのは、インターネット配信導入の経費です。平成22年の議会運営委員会で導入を決定しながら、平成23年度の予算要求をしなかったのは、導入経費が高いという理由でした。当時の議会事務局から、平成23年には、議員互助会の負担金がこれまでより8千万円増え、その上導入経費が6千万円(だったと思います)かかると、議会費が前年に比べて1.5億円増えることになり、厳しい財政状況から、市民に理解してもらえないのではないか、と説明がありました。互助会の負担金増とインターネット導入は別の話で、開かれた議会に必要では、と反論しましたが、大方の議員からはそうしよう、という意見があり、見送られた経緯がありました。ところが、今年度の導入にかかる経費は219万9千円と予算書にあります。実に30分の1の予算です。当時の見積もりがいい加減だったのか、インターネットコスト自体が極端に下がったのか、今となっては分かりません。
ただ一つ言えるのは、議会は事務局の言うことを鵜呑みにしてはいけない、のではないでしょうか?独立した議会でありながら、送られてくる職員、事局長は人事異動によって市長から辞令交付された人たちばかりです。事務局職員さんも今後の自分自身の行く先を考えれば、市長の意に沿った議会運営となるのは仕方がありません。議会事務局も市長部局の1つだということでしょうね。