原発関連のシンポジウムでやらせが多発していた、というニュースがありました。
国のシンポジウムに限らず、行政が行う公聴会や意見交換会や審議会は、似たりよったりではないですかね。例えば伊丹市の審議会。市長が諮問する時には、すでに結論を持って諮問するのですから、お集まりの委員さんは行政の考えに近い人が多いように見受けられます。真っ向反対意見が集まれば、行政の考えとは反対の答申が出ることになります。それでは、審議会に諮問する意味がなくなるわけですから、当然といえば当然ですが。
さて、7月に開かれていた「伊丹市使用料手数料等審議会」は、下水道料金の値上げについて諮問されていました。答申は当然「現在の会計状況からみれば、値上げはやむを得ない」となったようです。
下水道会計は、とてもややこしくて、私も議員2期の8年間かけてやっと理解できました。審議委員になられた方々に資料が配られていましたが、失礼を承知で申し上げると、それだけでは到底理解できないと思います。行政の「赤字があるから、他市より安いから、18年も値上げしてこなかったから」という値上げの理由は、それら資料からでは読み取ることはできません。赤字を先送りすると、将来に負担を残す、の一言で皆さん値上げに納得されたのだと思います。「何故値上げするんですか」と市に質問すれば、きっと「審議会の委員さんの総意だったから」とおっしゃるのではないでしょうか。市が決めたわけではない、審議会がお決めになった、というわけです。これって、世間では何というんでしたっけ?