新年恒例の新春互礼会が続いております。昨日は伊丹市商工会議所主催、今日は、自治会連合会等地域でご活躍されている団体の主催でした。互礼会とは、関係者が一同に会して新年のご挨拶をするもので、短時間でたくさんの方にお目にかかれるという、とても効率のよい催しです。今日は、昨日の産業界関係・自衛隊関係の男性中心の参加者とはうってかわって、女性の姿が多く、和服姿も見られとても華やかな雰囲気でした。
伝統文化を肌で感じるために、私も今年こそはと和服にチャレンジしました。が、その大変さに大汗をかきました。日ごろから着慣れていないためにまず準備が大変。肌襦袢は何年も袖を通していないので、干しわかめのようにくしゃくしゃなっているのでアイロンをかけ、肌襦袢に襟をつけて、帯にあった帯締めと帯揚げを選んで・・・・・前日は準備に2時間近くかかり、当日も1時間かけ着ました(自分で着ることはできるのです)。習慣になれば、きっともっと楽に着れるんでしょうが。最近、和服の良さに気づいた女性たちが、仕事場でも和服で過ごしているという新聞記事をよんだことがあります。でも、走ったり、跳んだり、登ったりという場面には、具合が悪いなあ、と思いませんか。伝統を継承するのは厳しいもんだ、と大げさに実感した一日でした。
夜のニュースで、伝統産業である丹後ちりめんと西陣織の工場が、東南アジアの安い品物に押され、経営が立ち行かず廃業に追い込まれたり、中年の経営者がワーキングプア同然になっているということが報じられていました。『日本の伝統・文化を愛し』と国民に言うのなら、こういうところにもきちんと目を向けて、何らかの対策を講じなければならないと思います。こういう伝統文化は、私の和服の慣れとは違って、個人の力ではどうにもできないものですから。