映画を見ました、「食の安全を守る人々」。
伊丹市内での上映会を見逃したので、
西宮市での上映会に参加しました。
一昨年に自主上映会を開催した「タネは誰のもの」と同じ、
元農水大臣の山田正彦さんのプロデュースによる映画です。
上映会に先だって、講演も行われました。
誰しも食の安全を願っているはずなのに、
国はそれとは逆の政策を取っている、
食べる主体である私たちから、
意識を変えていかなければならない、とお話してくださいました。
種苗法改正で、農家の人たちは種採りができなくなった。
つまり、毎年種を購入しなければならなくなった(コストアップ)。
海外では禁止されているグリホサート農薬(ラウンドアップ)が
日本では普通にホームセンターで売られている、などなど。
日本の農業を守るはずの国が、
日本の農業を衰退へと導く政策ばかり打ち出している。
私が小学生の頃は、二期作、二毛作を社会科で学びました。
品種改良を重ねたりして、
面積当たりの生産性を高める努力もしてきたのに、
米は余っている。
裏作の産品である、麦や大豆はアメリカ産が安いと、
国内産は見向きもされない。
今般の世界情勢や円安によって、
いかに私たちの食生活が海外に依存しているかを
実感した方も多いのではないでしょうか。
食料自給率を上げることが国と食を守ることではないのかな。
有機農業、オーガニックというと、
意識高い系、と言われるけれども、
土にも人間にも環境にもやさしい。
海外産の農産物に依存せず、国内産、近隣産のものを利用することは、
輸送費を軽減することができて、フードマイレージの軽減に役立つ。
※フードマイレージとは、食糧の輸送量に輸送距離を変え合わせた指標。
長ければ長いほど、量が多ければ多いほど、輸送コストがかかり、CO2の排出が多くなる。
海外から食料を大量に輸入すれば、その値は大きくなる。
地産地消等、農水省は奨励しているけれど、
輸入品と競合できるよう、農業政策を見直すべきではないでしょうか。
食の安全は、国が責任を持ってやるべきことです。
そのために、私たちも食の安全に敏感になりたい、
そう思い、家庭菜園を頑張っています。