木曜日の一般質問で最も訴えたかったことは、
何故、伊丹市の第3期男女共同参画計画の中で、
リプロダクティブ・ヘルス&ライツを外したのか、という事でした。
担当の部長(作成は課長)の答弁は;
保護者へのリプロダクティブ・ヘルス/ライツの啓発については学校において、 児童生徒への発達段階に応じた段階的な性教育の実施を通じて、 保護者へのリプロダクティブ・ヘルス/ライツの啓発に努めてまいりました。 第3期計画答申案においては、施策項目として、 「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」は出ておりませんが、 児童生徒への性・生殖に関する教育の充実と、保護者であるか否かを問わず、 広く市民に対し、妊娠、出産など女性特有の心身の健康に関する知識 及び男女の身体的性差に関する相互理解を深めるための 啓発・情報提供の実施が盛り込まれております。
というものでした。
まず、言葉として「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」を
計画に明記することが重要だと思っています。
また、今計画にリプロが外された理由としては、
国の第5期計画から外されていることも影響していると考えます。
確かに、不育症への支援、不妊治療の保険適用、健診クーポンなど
この5年間に進みました。
これは、生む権利の方です。
一方で、いまだに中絶に男性側の同意署名が要ること、
(犯罪による強姦の場合やDVによる望まない妊娠は不要ですが、
それを証明する書類が必要とされます)
中絶する方法が、掻爬法、吸引法に限られており、
経口中絶薬が使われていない、など、
中絶に関しては、中絶する(命を軽んじるとして)場合は、
非常にハードルが高くなっています。
コロナ禍で若い人の中に望まない妊娠が増え、
相談も中絶もできずに、出産して殺してしまうという
悲しい事件が起こりました。
女性だけでは妊娠しないのに、男に関しては何のお咎めも無く、
女性だけが逮捕される・・・
経口中絶薬が使えれば、受精卵が着床する前に、
あるいは、掻爬術という体も心も傷つく手段を使うことなく、
妊娠を中断することができます。
リプロダクティブ・ヘルス&ライツとは、
・妊娠や中絶を自己決定する権利
・適切な医療や情報を得る権利
の2つが揃っていなければなりません。
日本では、中絶の権利は女性に保証されていません。
だからこそ、リプロダクティブ・ヘルス&ライツの言葉は、
第3期計画にも盛り込んで欲しかったのです。
国が進めたくないなら、市民から声を上げていけばいいのです。
しかし、審議会でも市素案でも、取り上げられなかったことは残念です。
モチロン、性教育は大切だし、男性にも妊娠について知って欲しい。
その前に、女性のリプロの権利を確立しなければ、と考えます。