一気に満開になって咲き誇る桜が、目を楽しませてくれています。
今夜の雨が、花散らしになるかもしれませんね。
一方で、盛んに葉っぱを落としているのが「くすのき」。
言わずと知れた、伊丹市の木です。
常緑高木ですが、落葉します。
それも、秋ではなくて、今の季節です。
くすのきも、今の時期に新芽が出ます。
その新芽が少し大きくなったころに、古い葉っぱが落ちます。
子どもが心配でいつまでも子離れできない親みたいに、
子どもの成長を見届けてから、落葉するのですね。
木も人も同じ気持ちなんだなあ、と切なく思えてきます。
若い葉は、5月末ごろに花を咲かせ、甘い香りを漂わせます。
梅雨前の湿った夜にまったりと薫ってくる、あの香です。