もっとも変わらないのは議会だといわれています。議会改革も議員の立場での改革にとどまっています。高塚ばんこは2年間のブランクの間に、議会はやはり特別な世界だったというを改めて感じました。だからこそ、市民の目線に立った議会改革が必要です。
1.議員報酬を引き下げる
伊丹市議会議員の報酬は、一か月599,000円、年額約10,000,000円です。経験があろうが無かろうが、議会の中で仕事をしようがしまいが、年齢が25歳だろうが70歳だろうが、1期目だろうが8期目だろうが。
誰でもなれる市議会議員、市民の代表なら市民と同じレベルの待遇で良いはず。
日本の労働者の平均給与は、一般的なサラリーマン(労働者の9割)では500万円程度です。全国の市議会議員の報酬は、阪神間は高止まりで、全国平均はやはり500万円程度となっています。
伊丹市議会議員の報酬も民間給与並に見直すべきです。
ただ、この報酬の引き下げも議会で議決されるわけですから、過半数の議員の賛成が必要です。前回の本選挙では議員報酬の引き下げを公約にされた若い議員さんが何名かおられました。その方たちと一緒に実現に努力したいと思います。
報酬が魅力的だと、目的を持たずに報酬のためだけに議員になりたい人や報酬にすがりつきたい人が出てきます。そこそこの報酬でもやりがいがある、お役に立てることを喜びとする人に是非なってほしいのです。
議員は兼職禁止ではありませんから、別に仕事をもっていてもいいのです。でも、今の会社組織や公務員職場では、仕事をしながら議員をやることはできません。報酬だけで優秀な人材を集めるこには無理があります。誰でもが議員となれる社会(会社?)改革も、優秀な人材を集めるために必要ではないでしょうか?
2.議員活動費の使い道を厳しくする
地方自治法の改正で、今まで「政務調査費」とされていたものが、今年度から「議員活動費」と呼び方が変わりました。調査に必要な費用だけでなく、議員活動全般に使ってもよい、ということで、より範囲が広がります。
伊丹市の政務調査費(議員活動費)は、1月6万円、1年で72万円です。調査に必要な視察の交通費や宿泊費、活動報告書の印刷や発送郵便代、書籍・新聞、その他の費用に使うとされています。
毎年報告書を提出し、公文書公開の対象になっていますが、領収書から視察の目的やその結果は分かりません。視察に行って、それが伊丹市のためになっているのかも分かりません。
私は、議員活動費の使い道を改めて議論し、あいまいな使い道にはノーを、視察などの活動には報告書を提出するなど、市政に役立つ議員活動に限るよう改正してまいります。
3.議員駐車場の有料化あるいは廃止
議員が車で登庁するために、議員には議員駐車場が用意されています。議員のなかには車を使う人も使わない人もいらっしゃいます。使う議員にだけ無料駐車場が提供されいるのです。議員駐車場設置の目的は、緊急時(夜間でも早朝でも)でも市役所に駆けつけることができるように、ということです。私の在職中には、緊急時に市役所に駆け付けることはありませんでした。早朝・深夜であれば、一般駐車場はからっぽですから、そこを使えばいいですよね。伊丹市は狭い市域になっていますから、自転車で登庁しても大して時間はかかりません。
私、高塚ばんこは、議員専用無料駐車場を見直し、駐車場を利用する人には有料にして使用料を取ることを提案します。職員と同様に交通費の考え方を適用し、徒歩や自転車で登庁できない議員には市バスの定期を支給すれば、市バスの利用促進にもつながると考えます。
4.議員年金負担金の見直し
議員年金は2011年に廃止になりました。しかし、現在議員年金を受給されている元議員さんの年金を、市民のみなさんの税金で負担しています。この負担金、毎年1億円程度になっています。
議員年金は、国民年金、厚生年金、の上に積み重なる3階建ての年金です。(自営業の方は、国民年金+議員年金ですが)。
厚生年金は働いて収入があると減らされますが、議員年金は違います。中には、国民年金、厚生年金、企業年金、議員年金合わせて800万円を超える元議員さんもいらっしゃるそうです。
この、議員年金負担金、中味を明らかにし、市が納得できる負担にすべきです。
ほかにもたくさんあります。
要は、議員は特別な人ではない、という発想だと思います。