12月議会の個人質問は、お知らせどおり、宮の前にできる新図書館について行いました。
しつこい!と言われようとも、今後伊丹市の財政の足を引っ張る可能性のあるハコモノには、きちんとしたコンセプトや運営計画や財政計画がなければ、市民のみなさんの税金の無駄遣いになってしまいます。新しいものが建ってよかったね、では済まされないからです。
この2年間、質問し続けてきた「建設後の運営経費はどれくらいになるのか?」という質問には、詳細な人員配置や設備などがいまだ検討中なので、言えない、今の図書館の1.25倍を上限として努力したい、という前にも聞いた答弁。省エネエアコンやLED照明を使用したところで、そう大幅な削減には成りますまい。産業情報センター(2,000㎡)で約2,700万円の維持管理経費がかかっていますから、約3倍の延べ床面積6000㎡を持つ新図書館では8000万円近くかかるのではないのでしょうか。そのうえ図書館以外に交流センターなる新たな使命を帯びたフロアもあり、そのための職員配置も必要になります。まさか、交流センターは別物、図書館部分だけが今の1.25倍の経費に収めるつもりだった、と言うつもりではないでしょうね。
来年から始まる、第5次総合計画の事業予定が発表されましたが、まさにハード事業のオンパレード。伊丹市は昭和40年代にたくさんのハコモノを建てました。それらが、そろそろ大規模修繕が必要になってきているのはわかります。だからこそ、新たなハコモノには十分なランニングコストの試算が必要だと思います。
とはいえ、今年の3月議会で新図書館の設計図も出さないで予算を提出したのは市長ですし、設計図を見ないで予算を可決したのは、議会です。予想以上に経費がかかり、そのために伊丹市の財政を悪化させ、必要なソフト事業が削られることになった時、誰が責任を負うのでしょうか。議会も市長もその責任を免れることはできないでしょう。