先週の中学校に続いて、小学校の体育大会が開催されました。目を見張るのは、やはり1年生。ダンスに団体競技にと、4月の入学式では足をぶらぶらさせていた幼い様子が、別人のように成長していました。
午後は、兵庫県保険協会主催の「ワクチン行政」の講演会に参加。欧米諸国と違うワクチン接種の現状を勉強しました。
今年から、県市の補助がついた「ヒブワクチン」も、欧米では20年以上前から接種が進められていたそうです。乳幼児の脳髄膜炎の原因となる「肺球菌」のワクチンの接種も進んでいるとか。ヒブと同時にすぐにも取り組みを期待するワクチンの1つです。
欧米と日本の違いは、移民の数だそうです。特にアメリカでは140を超える民族がおり、外国からの感染病を予防することが国策として行われてきました。病気になってからの治療費と病気による損失(無くなった場合など)よりも、ワクチン接種のほうが、安くつくという考え方が浸透しているのです。
日本は、諸外国ほど移民が多くありませんので、事情は大きく違いますが、有効なものは採用してほしいと思います。実際は、欧米のように国策でワクチン接種がすすんでいないために、感染症とワクチンの関係を調査する機関がないこと、定期接種として国が採用するには数々の治験を必要とするために、時間がかかるということでした。
外国で普通に使われている治療方法や医薬品が、国内では保険適用にならないために、自費で診療を受けなければならないという現実があります。増え続ける医療費は国を揺るがすものですが、お金のある人だけが進んだ治療を受けられるとすれば、命に値段をつけることになりはしないでしょうか。