お盆休み真っ最中ですね。楽しくすごされていることと存じます。私は、早くに上海訪問で夏休みを先取りしてしまったので、通常モードです。
伊丹市第5次総合計画(案)のパブリックコメントの受付が今日締め切られました。市民のみなさんと「計画(案)を読む会」にも参加させていただいて、大いに興味が持たれている様子だと感じました。きっとたくさんのパブリックコメントが寄せられていることでしょう。それに対して、きちんと回答し、必要なものは計画に反映させることが、行政の責任だと思います。
「読む会」でも話題になり、私が最も気にかかるのが「住民自治」についての記述です。
「基本目標 市民が主体となったまちづくりの実現 基本方針1」の中で、まちづくりのために小学校区単位の地域組織をまちづくりの主体と位置付けるなど、本市独自の市民自治を確立すること、その組織を条例に位置付ける、としています。私の特別委員会での質問に、市長は「政令指定都市の区のようなもの」と説明されました。小さな伊丹市の中にさら小さな行政単位を作るということのように受け取れました。
海に山、都市部と地域と多様な構成の市ならいざ知らず、伊丹市のようなコンパクトで全部が都市部でほぼ均一なまちに、それぞれの地域が独立するような市民自治が必要かつ可能なのでしょうか。小学校区単位に予算と権限を持たせて、ボランティアである住民の負担にならないのでしょうか?自治会加入率が90%近くと自治会活動は盛んな伊丹市ですが、役員さんの負担の大きさはいつも言われていますし、役員の成り手がいない、ことも問題だとされているのに、人材確保は大丈夫なのでしょうか?住民自治によって、より直接に市民の意見や要求が市政に反映される、その時には議会は不要になるだろう、という説明もいただきました。
先日、テレビで名古屋市の「地域委員会」のことが取り上げられていました。まさしく、これから伊丹市がやっていこうとしているモデルでした。市長の言うことを聞かない議会を解散し、市長が自らを選出してくれた住民と直接物事を決めていくのだ、ということのようです。
名古屋市に先立って、住民自治の先進市として福岡県宗像市が例にあげられることが多くあります。来週は、総務政策委員会の視察でここを訪れます。条例や予算、監査など疑問に思っていることを調べてまいります。