久しぶりに、昆虫館を訪問しました。
お目当てはチョウチョの形をした、太陽光発電パネルです。4階の展望台に上がると、3階のテラスに大きなアゲハ蝶がとまっていました。
伊丹市内の施設でも特に人気の高いのが、この昆虫館です。年間15万人前後が訪れるほか、市内の小学校との連携もあり、ここで授業(フィールドワークとして)を行うこともあるそうです。
子どもが小さい頃は、ほんとうによく通ったものですが、展示をさーっと眺め、温室で遊ぶことが多かったように思います。しかし、この日は、専門のガイドの方に付いていただき、チョウチョや虫の特性から始まり、伊丹市の昆虫の生態や展示の工夫など、大変詳しく説明を受けながらの見学でした。こんなガイドさんがあると、展示1つ1つに興味が湧きますし、よく理解できます。また、分からないことなどを質問できるので、とてもいい体験をさせていただきました。昆虫館でも、毎月1回程度、ガイドの方が案内してくださるそうでうが、ニーズはもっと高いのではないでしょうか。
通常展示のついでに、バックヤードを見せていただきました。チョウ温室で生まれた卵は、閉館後に集めてバックヤードで孵化させることや、チョウの変態が見られるように、毎日展示室のさなぎを入れ替えていることや、温室の植物の維持のために、沖縄にも小さな圃場があることなどを伺い、たゆまぬ努力と並々ならぬ情熱がないとできない仕事だなあ、と感激しました。イイエ、昆虫館の職員さんたちには、これは仕事ではなく「生きがい」なのではないでしょうか。それほど、素晴らしい仕事をされ、輝いておられました。
この施設は、平成2年に建設され、老朽化が進んでいます。非常に素晴らしい施設とはいえ、今後建て替えが必要になった時に、市にその財力があるかどうかは疑問です。ハコモノとは、建てるに易し、建て替えるに難し。50年先の視野をもってあたることが必要なのです。