あと数時間で2008年が終わろうとしています。みなさんの2008年は充実した年でしたか?私は、公私ともにまずまずの1年を送れたと振り返っています。
議員という仕事をさせていただいて、何よりもうれしいのが人との出会いです。今年もいろいろな方に出会うことができました。その時限りの方もいますし、ずっとお付き合い願いたい方もいます。求めずにやってくる出会いもありますが、求めていけばどんどんと人の輪が広がっていく幸せは、何事にも代えがたいものです。今年の縁を大切にして、来年はさらなる出会いを求めていきたいと願っています。
年末の新聞をにぎわした「派遣切り」に象徴される雇用不安。働くことすらかなわない時代になってしまったのでしょうか?ニートといわれる働かない若者の問題が解決しないうちに、働きたくても働けない中高年の問題が深刻化していきます。100年に1度といわれる金融不安。世界的な経済不況の波に日本も翻弄される2009年になるのかもしれません。アメリカでも国際物流DHLの撤退で多くの失業者が出ています。支援する労働組合は「会社に解雇条件をよくする要求はできても、職を提供することはできない」と言っています。では、行政はなにができるのでしょうか?職を提供することができなくても生活の支援をすることができます。日本はアメリカに追随して超競争社会を作り出そうとしてきました。その反面セーフティーネットは脆弱になり、すべて自己責任に帰せられるような制度になっています。障害者自立支援法しかり、後期高齢者医療制度しかり、労働者派遣法しかりです。生きていてよかった、生まれてきてよかったと思える日本のためには、ヨーロッパ型の社会民主主義に転換する必要があるのではないでしょうか?
ちょっと話が国政レベルになってしまいましたが、市政レベルでも今後一層福祉の充実が期待されるところです。国の制度改正を待つことになるのでしょうが、これまで伊丹市単独で行ってきた福祉制度も他市と横並びに切り捨てるのではなく、できる限り伊丹市単独でも続けていく方向に力を注いでいきたいと考えています。1月になれば、来年度予算の編成が始まります。無駄な公共工事はできるだけ省いて、福祉充実の予算になるようがんばりたいと思います。
今年一年、大変お世話になり、ありがとうございました。2009年が皆様にとってよい年になりますことを、心からお祈りいたします。