まるで、帳尻合わせをするかのように、急に数日前から涼しくなり、赤トンボが似合うような季節になりました。そうすると、日本は○○の秋が台頭してきます。
22日の公立中学校の体育大会を皮切りに、あちこちで運動会や体育祭なるものが繰り広げられ、地区の運動会も入れるとおおよそ1ヶ月間続きます。
今年は例年にない酷暑・残暑で、体育大会の練習や本番のさ中に、熱中症で倒れる児童・生徒があちこちで続出しました。9月議会の一般質問で熱中症対策のために帽子を被ったら、との提案には「最近の女生徒は髪がペタンコになるからって言って、帽子を被りたがりません。家庭にも負担になる帽子の購入は言い出しにくいですし。」と教育委員会も学校も気の無い返事でした。しかし、事故が起こってからでは遅いわけですから、何らかの対策を考えていただくようにお願いしました。帽子を買う買わない、被る被らないの問題ではなく、注意を呼びかけること、注意することの大切さが万一の事故を防ぐのだと思います。幸い、市内での事故はなく、涼しくなりましたが。
各地の運動会へ出かけていきますが、楽しいのが「伊丹朝鮮初級学校」の運動会です。朝鮮初級学校は、川西にも宝塚にもありましたが、生徒の激減(日本の学校に通う子が多くなったこと、少子化だけが理由ではありません)とそれによる経営困難から、今は伊丹市にしかありません。各地域が自分とこの子どもたちを応援するためにこぞって集まって来ます。父母だけでなく、祖父母、OB・OGや地域の人々、まるでお祭りです。競技もお父さんと一緒に、おかあさんと一緒に、と家族を強調したものも多数あります。親が仕事の子がかわいそう、単親家庭が・・・の意見にも、誰かが面倒見るよ、って感じで盛り上がっていました。そういえば、この風景、私が小学校にはいったころ(今からうん十年前)に似ている。あのころ、運動会といえばお祭りだった、お昼のお弁当にはのり巻きやおいなりさんを、地域別に場所を陣取った場所でわいわいいいながら食べたっけ。家族を越えた地域ぐるみで子どもたちを応援していたな(応援してもらう側でした)。
今、日本の学校ではいろいろな意見に配慮して、お昼ご飯も児童と保護者が別々に食べる学校もあります。家族競技もありません。家庭教育の大切さ、地域のつながりの大切さを訴えるなら、古き温かい時代のよさも取り入れてもいいのではないでしょうか。
足の早い男の子には、いつの時代もやんややんやの喝采が与えられます。日ごろ目だっていない子が、リレーでごぼう抜きをしようものなら、一気にクラスのアイドルです。私は短距離が超苦手だったので小学校の間中運動会は大嫌いでしたが。