9月10日から16日まで、自殺防止週間でしたが、ご存知でしたでしょうか?日本では、年間自殺者が3万人を超える状況が1998年から続いています。過去最高は2003年の34,427人で、男性が女性のほぼ2倍、1ヶ月に1000人ずつが自死されているという計算になります(詳しくは警察庁の発表の統計情報http://www.t-pec.co.jp/mental/2002-08-4.htmを参考にしてください)。
2005年の市議会の一般質問でこの問題を取り上げ、自殺者ゼロのまち伊丹をめざしたらいかがでしょう、と問うたところ、当時の市長は「それが伊丹のアピールになりますかねえ」などと答え、関心を寄せてはもらえませんでした。しかし、自殺者は若干減ってはいるものの3万人越えは続き、「自殺防止週間」を設けて国民のみなさんに訴えなければならないほど大きな社会現象になっています。もっと強く訴えていたら、と悔やまれるところです。
その問題を取り上げたのも、私のところに自死をされた方のニュースが1件といわず届いたからです。家族も会社の人もまさかと思っていた、と口を揃えていらっしゃいました。辛さや寂しさや悩みを人に言うことのできず、一人悩んで死を選ぶ男性が多いのでしょう。そこには、男たるもの軽々しく人に悩みを打ち明けない、という個人や社会の思い込みがあるのではないでしょうか?
死を選ぶときには、何も考えられなくなっているのでしょう。誰の説得もどんな責任も無関係に思えるのだそうです。ただ、1つだけ死を思いとどまらせるものは、自分は誰かに愛されている、必要とされているという実感だといいます。あなたを愛している人のために、どうか生きてください、そう伝えてあげてください。