アメリカの同時多発テロから6年が経過した。暴力の犠牲になられた3000余人の方々には改めて心からご冥福をお祈りします。
暴力には力でもって対抗するとしたアメリカからスタートした負の連鎖は終わらない。イラクではイラクの民主化を進めようとしたアメリカが、抵抗勢力を女子ども、老人もろとも掃討作戦で駆逐したために、イラク国民から敵視されて、血の連鎖は止まらない。日本ではジャイアンのご機嫌をとるためにテロ特措法の延期を目指して、安倍内閣の身を張った闘いが準備されている。テレビでは、インド洋で給油活動にあたっていた自衛隊員からは「継続は国民が決めること」とのコメント。
恨みは恨みを呼び、暴力は暴力しか生まない。テロ特措法がいかに国際社会から期待されていようとも、日本国内で疑問の声が上がれば、その成立の経緯を考え、今一度検討する時期に来ているということ。暴力や戦争は始めるのはカンタンだが、終わらせるのが難しい。憲法9条を持つ日本だから言える、国際紛争は武力で解決してはいけない、と。憲法9条は日本のためだけでなく、世界にとってパンドラの箱の中の1つの光になる。