2月8日、とうとう「ヤマサクラ51」が始まりました。申し入れ行動やデモなどどこ吹く風で、2000台のパソコンをネットワークで繋ぎ、24時間体制で訓練が続けられています。
この演習の実施日の前日、2月7日に自衛隊千僧駐屯地の西側にある、関西合同労組日本管検分会が強制捜査を受けました。事務所にいた社員4人とすでに会社を退職した元社員が1人逮捕され、日本管検の事務所を始め、社員の自宅など9箇所がガサ入れされました。逮捕理由は「失業保険不正受給容疑」だとか。この容疑は3年前に解決済みの問題でした。それをこの時期に、というのはまぎれもない、「ヤマサクラ51」に反対の行動を取っていたに他ならないと思います。日本管検分会の皆さんはイラク派兵の時期からずっと一貫して、平和活動を続けてきました。それが目障りだったのでしょう。
一昨日の朝鮮総連兵庫県本部のガサ入れは、拉致問題・6カ国協議の不調をカモフラージュするためにやったとしか思われません。税理士法違反容疑で、総連本部の1階から6階まですべての書類が持ち出され、それに関わった警察官・公安は総勢400人だったと聞きました。
どちらの事件も、目障りなものは潰す、政府の意に反する団体は消す、ということなんだと思います。デモ申請のときにも、警察は非常に厳しい反応でした。こういうことは、これからだんだん増えてくるのではないでしょうか?今国会で共謀罪の行方が危ぶまれています。戦前のように、言論や表現をチェックされ、活動も制限されていく。それを止めるのは私たち一人ひとりの頑張りしかないのです。