私の盆休みの最終日は、小泉さんの靖国参拝で大騒ぎでした。
心の問題とか鎮魂とか言っていますが、あのような大騒ぎの中で参拝を決行することこそ、ある意味、戦争で亡くなった方々への冒涜ではないのでしょうか?心がこもった追悼ができるのでしょうか?私には小泉さんが靖国神社を自分のアピールの道具にしているように思えてなりません。人の目が集まれば何でもする・・・・
A級戦犯を分祀すれば、いいという意見がありますが、私は犯罪者であっても、自分の命でもって罪を償ったとき、それ以上の非難を受けることはないと思います。私の知り合いの住職さんに、死刑囚の遺体を引き取って(家族でさえ、犯罪者、家の恥さらしの死体は引き取りに来ないこともあるのだそうです)、丁重に弔っていらっしゃる方がいます。A級戦犯であっても、死刑が執行されたあとは、穏やかに弔われなければならないと思います。
原爆と終戦直前の空襲、そして「欲しがりません、勝つまでは」と八紘一宇の生活を強いられた国民は、被害者意識を強く持っています。でも、南京大虐殺で非人道的な虐殺行為をはたらいた軍人も、A級戦犯も同じ被害者だったのではないかと思います、軍国主義の。
だから、軍国主義の象徴、靖国に祀られることでその死を美化し、国のために命をささげる青年や国民に、そのすばらしさを説いた靖国神社を参拝することが、いけないと思うのです。靖国に参ることは、軍国主義を支持し、個人の命よりも国(と言う体制)が大切だという思想を支持することになるのではないですか?それが、いつか来た道を彷彿とさせるのでしょう。
靖国について、???と思われる方は、ぜひ靖国神社の横に建つ「遊就館」を訪れてみてください。靖国神社は国は、戦争や戦死をどうあつかっているか、はっきりとわかるはずです。