阪急伊丹駅前の市営若松団地が解体中です。
ここは、50年以上前、阪急伊丹駅周辺の開発事業に伴って、
住まいの移転を余儀なくされた方々のために建設されました。
駅前の一等地ということで、入居者が退去された後は、
売却し駅前の活性化に役立てたい、と市は考えていました。
しかし、市営住宅の敷地に向けて、民間の方の住宅の玄関が設置されており、
民間売却をするとその方々が出入りができなくなると、
公的施設を建設して活用すると、民間保育所の誘致に切り替えました。
また、地元の意向もあって、保育所の上には統合後の共同利用施設を
建設する計画が進んでいます。
隣接する住民から、解体の騒音や粉じんに困っている、と連絡をいただいたので、
現場を見せていただきました。
防音防塵シートは、敷地の関係から2階の高さまでしか設置できず、
ご迷惑はいかばかりであったかと、推測されます。
今後、ここに6階建ての建物を建設するとなると、
工期も長くなるため、頻繁な工事車両の出入りなど、
更なる迷惑をこうむることになるので、やめて欲しい、
とのお申し出がありました。
解体工事の事業者さんは、
進入路も狭く、敷地に民間建物が密接しているので、
解体以上に建設工事は難しいのでは、とおっしゃいます。
駅前に保育所が欲しい、というお声も多く、
共同利用施設の統合も、自治協の会長さん以下、
役員さんや地元の皆さんのご努力でやっと合意にこぎつけました。
私としては、建設がスムーズに進むことを願うものですが、
狭い敷地、工事の難しさで手を挙げる業者が本当にでてくるのか、
市が区分所有しようとする共同利用施設部分が、
破格の値段にならないか、とても心配しています。
進めるにあたっては、周辺の方々に丁寧な説明を行い、
事あるごとに現地を訪れれていただくことをお願いしたいと思います。