もう10年以上前、R176の名塩道路に「どんぐり残地」があり、
莫大なお金をかけて整備する、という場所を視察したことがありました。
当時のブログ記事(2008年5月12日)では、
「今日、社民党の辻元、保坂両議員と無駄遣いの例を視察に行きました。
場所はR176の名塩道路、全長10キロあまりの道路整備です。
その中ほどにある、1000坪ほどの空き地を市民の憩いの場所にしようと、
「道路女性モニター」(通称道カフェ)なるものを募集して、
基本となる計画を5年間で1億2千万円を投じて考えてもらったそうです。
その後現地を視察。車が60キロを越えるスピードで通りすぎる脇の土地がそれ。
道路と川にはさまれた狭い土地をどうすれば憩いの場所にできるのか、
徒歩でのアクセスもできない、近くに民家もない、水道も来ていない場所です。
計画に1億2千万円、これからの工事費はいくらかかるか未定だが、整備するという回答。
本当に必要かどうか、改めて検証してから着工してもらわなければ、
無駄遣いの上塗りになると思いました。
与えられた予算を消化するためにむりやり企画したとしか思われません。」
(完成間近の様子、2008年11月2日のブログより)
10年経って、どれくらい賑わっているかと、
近くを通りかかったので見てきましたが、この有様でした。
駐車場が整備されたところで工事中止となったのでしょうか。
フェンスが張り巡らされ、草はぼうぼう。
もうこの先、何かに使おうという感じはありません。
当時の調査では、土地代だけでも破格の値段で買い取り(道路残地のため)、
道路モニター、デザインに数億円、整備にも数億円をかけていました。
もし、自分の住む場所の公園なら、黙ってはいられません。
国の事業では、クレームを言ったところで、
たらいまわし、返事なし、対応なし・・・
1千兆円を超える借金がある日本ですが、
このような事業の積み重ねが、1つの原因であると思われます。