日曜日の選挙結果を受けて、新聞やマスコミで選挙結果の解析が行われました。そのニュースもそろそろ収束しつつあります。その一方で、原発の再稼働、介護報酬の引き下げ、消費税対策の子ども手当の休止など、やってほしくないことが次々に実行されようとしています。
貴重な1票を行使しなかった47%の国民にも責任がありますが、自民党以外の受け皿の無さに投票を放棄せざるを得なかった感があったのではないでしょうか(私は投票に行きましたが)。
政党の最大の政治活動は選挙です。立候補者を立てて選挙を闘い、政策を訴える、これに尽きます。今回の選挙では、小選挙区に候補者を立てることのできない政党がたくさんありました。衆議院選挙で候補者を一人立てると最低でも1000万円かかります。供託金は、選挙区で300万円、比例区で300万円の計600万円。もし、総投票数の10%が取れなければ、この供託金はもとより、ポスター代や選挙カーなどの公費負担も受けられませんから、まるまる1000万円が政党の負担となるわけです。ですから、お金の無い政党は候補者を立てて選挙ができない。選挙区に候補者を立てなければ、いくら「比例区は○○党へ」と叫んだところで、有権者の信託が得られますか?共産党が議席を伸ばしたのは、選挙区に多くの候補者を立てたところにあるのではないでしょうか。
選挙にはお金がかかります。経団連が自民党へ献金しよう!とすればするほど、強い自民党はさらに強くなり、頑張って候補者を立てて敗れた野党は、国民の信を失い、金も失い、力も無くす。この悪循環が限りなく続いて行くような気がします。
野党はこれからどうしていくのでしょうか?小異をすてて、二大政党政治を目指すために再編するのか、どんぐりの背比べを続け、1強多弱の政治を許すのか?
(追記)
民主党などは、アベノミクスは失敗だったと反論していましたが、私はアベノミクスは成功したと思っています。アベノミクスとはそもそも「株をたくさん持っている一部の金持ちや、輸出中心の大企業がもうかるような経済政策」で、国民みなが豊かになることなんてこれっぽっちも考えていませんよね。