23日の西宮市男女共同参画センターのイベントには、定員の30名をはるかに超える、
70名近い人たちが参加して下さいました。
目立ったのは、子どもさんを連れた若いお母さんの姿。皆さんの関心の高さがよくわかります。
30年以上前から福島原発の労働者被ばく労災認定運動にかかわってこられた方です)
一人目の講師の寺西さんからは、福島第一原発事故の規模や、
放射線量の影響などをお話いただきました。
二人目の講師の井上保子さんからは、食物汚染についてのお話を伺いました。
25年あまりの間、食の安全を追求してこられた井上さんは、自衛することは
命を守るために必要なこと、風評被害と実害を混同せずに、
汚染された食べ物は生産者も国も出荷しないように、
消費者も食べないようにすることが必要、と訴えられました。
第2部のパネルディスカッションには、
長く反原発の市民運動を続けてこられた方が
さらにお二人出席してくださいました。
30年以上運動をしてきても、原発事故が現実のものとなっても、
脱原発が主流とならないのは、なぜなのでしょうか。
反原発市民運動の担い手の多くが女性です。
生活者の視点から「危ないものは避ける」
「人の手で制御できないものは使わない」との訴えは、
「経済の発展のために」「便利な生活のために」という現実の前に
力を持ち得なかったのでしょう。
現在休止中の原発の再稼働に向けて、
「電力不足」「電気代の値上げ」「経済の後退」ということばが
メディアを通して繰り返し発信されています。
今度もまた同じ結果になるのでしょうか?
原発立地地域の人たちの犠牲、次の世代の子どもたちの犠牲を強いる、
「のど元過ぎれば」的発想はやめにして、
真剣に検討する時期に来ていると思います。
モチロン、それ相当の覚悟を持って。