知りあいに、中途視覚しょうがいの方がいらっしゃって、お話をしたいといってくださったので、アイ愛センターに行ってきました。
中途しょうがいの方の一番の悩みは、外出だそうです。見えていたものが、見えなくなって、外にでるのが怖い。移動支援を利用するのも、ゴミ捨てなどの生活の部分までは限界があるとのこと。そこで必要なのが、一人で白杖をついて出かけられるように訓練することです。しかし、歩行訓練指導は、自立支援の対象ではなく、指導員の数も限られているので、市で取り組むのは非常に難しいらしいのです。しかし、外出訓練を受けた人は、一人での外出が可能になり、ガイドヘルパーを利用することも少なくなり、非常に自立効果が高い。是非、市で取り組んで欲しいと思います。
外出時に怖いのが、横断歩道。市内には、229箇所の信号機がありますが、音声信号機があるのは、たった11箇所。駅周辺を中心にあります。「カッコー・カッコー」の音がするものですが、もっとたくさんあると思っていたので、ちょっとびっくり。県警や市の生活安全課にさらなる設置をお願いしているものの、費用がかかるのでなかなか進まないらしいのです。しかし、常に音声の出る信号機ではなくとも、白杖に付けたセンサーに反応するシステムなら安価で設置できるそうで、これも是非進めていって欲しいと思いました。
(このシールを杖の先にはります。点字ブロックの下に設置されたセンサ‐に反応し、場所や信号などの音声が近くのスピーカーから聞こえてきます。)
伊丹市には約400人の視覚しょうがいの方がいっらっしゃいます。糖尿病から白内障を発症し、中途失明になる方が増えている今、一人でも多くの方が、一人で安心して出かけられる街になるよう、努力したいと思います。
道路の点字ブロックは、視覚しょうがいの方の道しるべです。駅周辺では違法駐輪の自転車で塞がれていることもあります。ちょっとの気遣いで、みんなが安心して住める伊丹市になるといいですね。