JAの直売所「スマイル阪神」が伊丹市公設市場にできて、1ヶ月がたちました。オープン当初の出足はまずまず好調だったのですが、最近お客さんの数が芳しくありません。
計画は、年間5億円の売り上げ、年間300日営業として、1日150万円強の売り上げです。しかし、ここのところ、毎日50万円程度にとどまっており、厳しい状況です。1週間に数回、寄るのですが、売り場はがらんとして、お客さんも毎回10数人とさびしい限りです。主婦の意見としては、そこで買い物が完結しなければ、数店を回らなければならなくなるので(今日は、寄せ鍋にしよう!と思っても、野菜だけではすみませんよね。野菜、豆腐、肉、魚、ポン酢、マロニー、全部いっぺんに買い物を済ませたい。そんなときは、大きなスーパーに行きます、そういうことです。主婦はいそがしいのです!!)、おのずと足が遠のきます。
では、スーパーのように何でも売ったらいいか、といえば、直売所ですから、伊丹の農産品、JA六甲関連の品物に限定されます。設置者と顧客の求めるものが、見事に乖離しています。都市型の直売所というキャッチフレーズでしたが、直売所は、郊外にあってこそ引き付けられるものがあるのでしょう。パスカル三田叱り、猪名川みちの駅しかり。
お正月の準備にむけて、これから食料品の購入意欲が高まる時期です。この時期に売り上げが伸びなければ、あり方を根本的に考える必要があるでしょう。都市型直売所が、いかにAコープにならないで客をひきつけていくか、どう伊丹の農業振興につなげていくのか、今からが正念場です。