2月21日の厚生労働省は、06年に生まれた子どもの数から計算して、合計特殊出生率が1.3台になったと発表しました。昨年、05年は過去最低の1.26だったので、更新ならずでひと安心といったところでしょうか。でも2人の親から2人生まれても、人口は減っていきますから(当然途中で不幸にして亡くなる人だっているので、今の人口を維持するには、2.08が必要なのです)、この数字では政府は安心できないのでしょうが。
おかしいのが、出生率の増加の理由を「若い世代の生活が安定しつつあることが、結婚や出産の増加に影響を与えている」と分析していることです。なーんだ、ちゃんとわかっているじゃないですか、厚生労働省さんも。社会が安定していることが最大の子育て支援なんです。それが出生率を上げることにつながるんですよ。だったら、大臣にも教えてあげてください。女性にどんだけ頑張って!と言ったって、機械じゃないんだからダメってことを。少子化は女性の問題ではなくて、社会の問題だってことをね。