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小さい頃の遊び場はどこでしたか?田んぼ、小川、近くの山、自然の中で辺りが真っ暗になるまで、泥だらけになって遊んだ記憶があります。落とし穴を掘ったり、木にロープを垂らしてターザンごっこをしたり、葉っぱのお布団でねっころがったり。
伊丹では、そんな自然に触れることができないし、川も田んぼもこどもが入れなくなってるし、公園は公園で規制が多い。こどもは遊びの天才というけれど、遊ぶ場所が無かったら、才能も発揮できません。まちのこどもたちが自然の中で、自由にでも自分の責任であそべるように、まちの中に造った遊び場をプレイパークと言います。
世田谷区や川崎市のように、大きな公園風のものもあれば、淡路島のように一山全部がプレイパークというのもあります。伊丹市には、残念ながら常設のものはありませんが、一ヶ月に1日だけプレイパークが出現します。場所は瑞ヶ池公園の西、以前は交通公園と呼ばれていたところです。毎月第4土曜日の午前10時から3時までです。
私も先月行ってきました。数は少なかったものも、新緑の木漏れ日の下でこどもたちが楽しそうに遊んでいました。冒険遊びというにはちょっと遠い遊び方でしたが・・・・ それでも、制限の多い公園とは違った遊びが、望めば可能です。親子で出かければ、お父さんの腕の見せ所かもしれませんね。
私は、常設のプレイパークができたらいいな、と思っているのですが、管理の問題やプレイリーダーの育成の問題で、ちっとも前に進んでいきません。自然の中でこどもと遊びたい、という方がいらっしゃったら、プレイパークづくりに向けて、一緒に取り組んでいきませんか?
ホタルといえば、夏の風物詩、闇夜につぅーっと川の上を飛ぶゲンジボタルやヘイケボタルをおもいうかべますが、昨日見に行ったのは、「ヒメボタル」です。
昨年、伊丹市で「ヒメボタルサミット」が行われていたのをご存知ですか?環境団体のアースいたみのみなさんが、いたみ市内のヒメボタルの生息状況を調査され、保護に頑張っていらっしゃいます。メンバーさんの案内で、口酒井の神社へ。10匹程度は確認できました。でも、個人の土地なので、いつ売り払われて、開発されるかとても危うい場所です。
次に訪れたのは、猪名川の河川敷。川の土手から河川敷に降りると、こんもりとした人口の小山があります。その山全体がきらきらと、ありきたりの表現ですが、クリスマスイルミネーションのように光っているのです。その数は、1000でしょうか、2000でしょうか。茂みの中を覗き込むと、茂みの下のほうにも、ダイヤモンドを撒き散らしたかのような、淡い光が無数に輝いていました。ヘイケともゲンジとも違う、独特の短い点滅を繰り返しています。ちょうど、カメラのフラッシュのようなイメージです。ヒメボタルを追い求めて、ホタルの里と言われる山南町にも出かけましたが、これほどのホタルを見るのは初めてです。まるで夢のような光景にうっとり、しばし言葉を忘れました。
伊丹市中央のクロスロードカフェで佐野由美さんの原画展を見ました。佐野由美さんは、大阪芸大に在学中に阪神大震災にあい、絵を描くことで人々を元気づけました。卒業と同時にネパールに行った彼女は、一本のペンが、一枚の絵が、一つの言葉が人々の心を動かす可能性のあることを。そして、世界が少しだけ変るかも知れないことを信じて、人々を描き続けました。力強い、それでいてやさしさにあふれる作品に出会うことができました。びっくりしたことに、昨日はお母様の佐野京子さんにもお目にかかることができました。「みてやってくださいね」と絵を紹介してくださる佐野さんの、まるで大切なこどもを見るようなまなざしが印象的でした。
そんな素敵な絵を描いた彼女は、ネパールから帰国することができませんでした。震災から彼女を追い続け、彼女の日々を伝え続けた新聞記事も、彼女の帰国の言葉を書くことはできませんでした。現地で交通事故に遭って、帰らぬ人となったのです。
佐野由美さんの生涯を綴った映画「With 若き女性美術作家の生涯」が6月25日に上映されます。映画の中で、由美さんはネパールの人たちとふれあい、映像を通して、絵を通して、私たちに元気と勇気を与えてくれます。
原画展と上映会、ぜひお出かけください。
原画展 伊丹市中央3-2-4 クロスロードカフェ
電話 072-777-1369
上映会 伊丹市郷町館 旧岡田家酒蔵
13:00から と 15:30 から
前売り 1000円 当日 1200円
(上記 カフェに電話予約することができます)
昨日は、「日朝友好兵庫県民の会」設立総会に出席してきました。友好会は過去にもあったのですが、拉致問題を発端とした共和国敵視の社会情勢の中、「朝鮮」と言っただけで石つぶてが飛んでくるような時代が続き、活動が休止されていたということです。会の代表は、「こんなに長い間、隣の国と文化・経済等の面で交流ができないのは、不幸きわまりなかった」と述べました。最近の朝鮮に対するアメリカの動きが柔軟になり、6者協議再開に向けて進みだしそうなこのときに、新たな友好の1ページを開けることは素晴らしいことではありませんか。
拉致問題は許されません。しかし、今のまま日本だけが制裁を続けていても、解決の糸口は見つかりません。また、日本にいる在日朝鮮人の人たちを憎んで拒んだとしても、同じことです。国と国との交渉は、「ピョンヤン宣言」と正しい過去清算に基づいて正常化されることを期待し、私たち市民は、同じ地に暮らす隣人を通して、かの国を理解し、市民レベルでの友好を深めていきたいと思います。
今日、参議院で道路特定財源に関する法案が否決され、明日衆議院で3分の2の自公の多数で再可決されると報道されています。
今日、社民党の辻元、保坂両議員と無駄遣いの例を視察に行きました。場所はR176の名塩道路、全長10キロあまりの道路に850億を越える予算が組まれています。その中ほどにある、1000坪ほどの空き地を市民の憩いの場所にしようと、「道路女性モニター」(通称道カフェ)なるものを募集して、基本となる計画を5年間で1億2千万円を投じて考えてもらったそうです。国土交通省阪神国道事務所で、保坂議員が出した質問に対する回答をもらったのですが、ほぼすべての質問に、「前任の担当者がいないのでわかりません」という回答でした。
その後現地を視察。車が60キロを越えるスピードで通りすぎる脇の土地がそれ。道路と川にはさまれた狭い土地をどうすれば憩いの場所にできるのか、徒歩でのアクセスもできない、近くに民家もない、水道も来ていない場所です。本当に整備する気があったのか、子どもたちと植えたどんぐりの苗木も水遣りや手入れができていないせいで、雑草と入れ変わっていました。せめてトイレがあれば立ち寄ることもできるかもしれませんが、道の駅にするにも狭すぎる。
計画だけに1億2千万円、これからの工事費はいくらかかるか未定だが、整備するという回答。本当に必要かどうか、改めて検証してから着工してもらわなければ、無駄遣いの上塗りになると思いました。
与えられた予算を消化するためにむりやり企画したとしか思われません。モニターがどのように選ばれたのか、募集の詳細もわかっていない、毎年2千万円が何に使われたかも把握できていない、モニターが道路に関するオピニオンリーダーとして育つ、という成果もない、憩いの場も整備できていない、ないないづくし。それに、女性・こどもを利用したというところが許せない。
必要な道路は作ったらいい。このような広報活動に年間数十億円もかけるなら、要る道路をさっさと作ったらいいと思います。ただ、計画された道路、その予算、作られた道路、それらの検証がなされていない段階で、道路特財を認めることは、さらなる税金の無駄遣いを許すことになると思います。道路工事の現場に、「この道路はガソリン税でつくられています」と書いてありますが、その横にキチンとかかった費用も表示して欲しいです。そうすれば、いかに莫大なお金が費用対効果も検証されずに、湯水のごとくに使われているかを、国民は知ることができますから。
あの、空き地にはこんな看板を立ててもらいましょう。「この空き地は、デザインだけで1億2千万円をかけました」とね。
現場の様子は右のアルバムで見てください。
宝塚市議会の3月議会で、市民から出された『日本軍「慰安婦」問題に対して、政府に誠実な対応を求める請願」が趣旨採択され、最終日の本会議で意見書が、1名を除く全員一致で可決されました。その報告集会に行ってきました。(写真は宝塚市議の大島さんです。)
請願を提出された市民団体の方は、長く在日朝鮮・韓国人の方々と関わってこられ、その中でハルモニたちから直接当時の様子を聞き、日本人としてやるべきことだ、行動を起こされたそうです。
宝塚市では、市政50周年の記念事業に正式に招待された神戸朝鮮高級学校の生徒に、素晴らしい踊りを披露してくれたにもかかわらず、「早よ国に帰れ、朝鮮人がおるだけで目障りだ」など市民が発言し、とても大きな問題になりました。そのことを劇にし、差別問題を呼びかける活動もされています。
そのような素地があるかもしれませんが、宝塚市議会の勇気あるかつ人間的な行動に本当に感激しました。私も証言集会に参加しましたが、勇気をもって「恥ずかしい」過去を語る姿に、痛々しさを感じました。生きている時間もあとわずか、彼女たちが生きている間に人間としての尊厳を復活させるために、今やらなければならないことだ、と思っています。
意見書を可決した宝塚市議会や個人の議員に、「売国奴、恥をしれ!」「お前らも朝鮮人か」「意見書を撤回しろ」という強い抗議の意見や、「勇気ある行動です」「日本が本当の戦後を迎えるには、真実を認めなければならない」という激励の意見が多数届いているそうです。
60年前のことが、わからないはずはありません。アメリカ、カナダ、ヨーロッパで、日本が第2時世界大戦の中で行ってきた、強制的軍事売春というべき「慰安婦」制度に対して、無かったとする日本の姿勢を正し、被害者に国としての謝罪と賠償を求める動議や決議が挙げられています。内政干渉だと言う人もいますが、被害者の証言、資料などから否定できないのですから、誠実な態度をとるべきだと私も思います。
伊丹市議会でも宝塚市議会と同様のことがすぐにできるかといえば、難しいといわざるを得ませんが、女性の尊厳を守るためにも、平和な未来を気づくためにも、精一杯取り組んでいきたいと考えています。
今日5月10日、川西市で「生きさせろ!格差と戦争を考える」と題した市民集会に、雨宮処凛さんをスピーカーにお迎えし、200人を越える参加者で大成功を収めました。雨宮さんは、「ワーキングプアの逆襲」「生きさせろ!」「プレカリアート」などの著書の中で、現代の若者のおかれている労働状況や、それが自己責任だと言ってのけられる社会こそが、彼らの生存権を侵している、と訴え、団結して闘おう!と声を上げています。今日の集会でも、大手メーカーの偽装請負を内部告発した30歳代の男性を対談相手に、一人の頑張りでは何ともならない、みんなで声を上げて社会を変えていかないと、力強く語っていただきました。
「戦争が希望」だと言う若者に、そう言わせているものは、普通に生きていくことすらできない社会だ、と語ります。彼は決して右翼でも戦争愛好者でもなく、戦争で死ねば、親に遺族年金が支払われる、それだけが親孝行できる道だと考えていると聞いたことがあります。親思いのやさしい若者の口からです。闘いのテーマはただひとつ「生きさせろ!」勝ち取るのは憲法25条に掲げられている生存権。飾りや余計なことはいらない、私もこの1点を訴えて、一緒に闘っていきたい、と思わされた集会でした。
お向かいのガソリンスタンドは、昨日は閉店時間を過ぎても営業していましたが、今朝は閑散としています。暫定税率が元に戻って、その後、税を課すのなら、増税に他なりません。定率減税は暫定だからと、あっという間に打ち切りになったのに・・・はっきりと「増税」とメディアでも伝えるべきだと思いませんか?与党や政府に都合の悪いことは、大きく報道されないような気がします。光市の裁判の報道と同様に、受け手は報道だけを真実ととらえてはいけないのだと思います。自分なりにあちこちの内容を比較し、自分なりの判断をするべきです。それがメディアリテラシーというものではないでしょうか?
今日はメーデー。最近では、メーデーの直前の日曜日にするところが多いようですが、それではメーデー(May day)ではありませんね。労働に関する問題も、ようやく格差やワーキングプアが報じられるようになりましたが、現実はもっと悲惨な状況です。このまま、アメリカ型の競争社会、新自由主義を選択するのか、それともヨーロッパ型の社会民主主義を選択するのか、私たちに突きつけられている課題です。